アクセサリー考
Posted On 2020/08/05
若い頃からアクセサリー好きだった。両手の指にはすべてリングを付けて、おまけに真っ黒なマニュキアをしていた時期もあった。
70年代初頭の話なので、若気の至りと笑い飛べせればいいのだろうが、そうできないところが厄介なのである。
すでに懐かしい思い出と化してくれたのなら助かるのだが、この悪癖とも思われる習慣が抜けきっていないのだ。
いまだに、毎朝、これだけの量を身に着けることから、私のいち日が始まっているのである。
昔と比べれば数は減ったとはいえ、七十路(ななそじ)を目の前にした身にしては多すぎるのは否めないだろう。
それでも『歳を取ったら安物をジャラジャラ付けるんじゃなく、センスの良い物を1,2点付けるのがお洒落よ』との、相方からの厳命は守るように心がけているつもりだとしても、ちと多い気がしないでもない。
以前『コロンを付け忘れて出かけた日は、裸を見られているようで落ち着かない』と言ったところ、若い女性陣から『わかるぅ~!』と賛同を得たことがあった。
このアクセサリー達も、今の私には同じように感じられている。ひとつでも欠けると落ち着かないのだ。
たかがアクセサリー、されどアクセサリーなのである。