最初の本

【わが憎しみのイカロス】 五木寛之(著)文藝春秋 昭和47年
【恋 文】 連城三紀彦(著)新潮社 1984年
【北イタリアの食卓】 Taeko Forlunati(著)白夜書房 2007年

自分自身の覚書の意味も含めて、店の蔵書を一覧表示している【my Style Book library】の中で、便宜上 貸し出し中 となっているカテゴリーがある。

便宜上としたのは、私の意図しない状態で、いつの間にかどなたかが借りて行かれた本も含まれているからで、しめて6冊あり、かれこれ10数年前から引き継がれている著作もある。

流石にそれは良くないだろうとの思いから、恐らくは戻ってこないだろうと推察できる3冊を購入することにした。

【わが憎しみのイカロス】と【北イタリアの食卓】は貸出先が不明、【恋 文】は貸出先は判るのだが、何故か連絡不能な計3冊である。

【二重生活】と【IN】の2冊は、書籍に対する思いが私と同じ次元の方なので安心して待っていられるのだが、問題は【最初の本】とある1冊なのだ。

これは私が読書好きになった因縁の作品なので、かなり思い入れがある1冊でもあり、できることなら現物を手にしたいのだが、それは宝くじに当たる確率の数倍も高いだろう。

昭和44年初版の黄ばんだ古い本の上、いたるところに私の書き込みがあるので、ブック何とかというリサイクルショップに持ち込んでも買取不能で処分扱いの部類に違いない。

それでも、願わくば巷の古書店にでも持ち込まれていればと思い、近隣の店を覗いた際には探してみるのだが、当然、出逢うわけもなく今に至ってしまった。

酔っぱらった勢いとは言え、貸し出してしまった自分が、情けなくもあり、当時はまだまだ【プロの酔っ払い】には程遠かったのだと、今更ながら反省しきりである。

今は便利なご時世だ。未練な思いさえ捨て去ってしまえば、いとも簡単に手に入るのだろうが、その一歩を踏み出せないでいる未練な私である。


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