ポケモンGO

いやはや、この歳になってこんなものに嵌るとは努々(ゆめゆめ)思ってもいなかった。

そもそも、二十歳前半の可愛らしい女性から『マスターも一緒にやろっ?!』と誘われたのが発端なのだが、当初は頑なに辞退したのは言うまでもない。

その昔、ブロック崩しで挫折し、ゲーム関係からは距離を置いてきた身としては、この手のゲームは鬼門でしかないのだ。

それが、まんまと嵌ってしまったのは、何度も誘ってくれる彼女の天真爛漫な笑顔に翻弄されたのと、ささやかな下心と、何よりも近頃の運動不足の解消になりそうだったことが大きな要因である。

因みに、件の彼女はこの世界では相当な猛者らしく、いい師匠に師事できたのは幸運だったのかもしれない。

このゲーム、基本的には歩き回らなくては始まらない内容らしいので、あながち間違った選択ではないと自分を慰めている。

まっ、始めた切欠が切欠だけに、相方には内緒でチマチマとやっていた訳だが、当然、瞬く間にバレてしまった。

その上、驚いたことに『私もやる!!』と、一緒に始めた途端、私以上に嵌ってしまい、今では私を軽々と飛び越えて遥か上のレベルまで行ってしまったのだ。

このあたりからして、私にはこの手の才覚は皆無だと今更ながらに気づかされた次第である。

とは言え、始める前より歩く距離は格段に増えたので良しとすればいいのだろう。

因みに、これは私が最初に捕まえた【ひとかげ】というポケモンで、その経緯から【最初の子】と名付けて連れ歩いている相棒君である。