A case of you

ダイナ・クラールの歌の中で一番好きな曲である。

ご存知の方は多いと思うが、原曲は、この動画にもチラチラ登場している、ジョニ・ミッチェルで、いかにも彼女らしい凛とした女性の恋の歌だ。

『僕の心は北極星のようにいつも同じ所にあるよ』

なんて、しゃらくさいことを言う男に

『それって、暗闇にいるってこと? 私が欲しいならバーにいるわ』

そう、さらりと言ってしまう。何と、いい女だろう。極めつけは、

『あなたなら、1ケースだって飲み干せるわ。そして、ちゃんと立っていられる。きっと、この足で立っていられる』

近頃、お目にかかることがめっきり少なくなってしまった、芯のしっかりした女性の姿が浮かんでくるのは、私だけだろうか?

まっ、私の場合、こんなコじゃれた台詞が思い浮かぶ筈もなく、ケースに見立てられて飲み干されることもなかろうなどと思いつつ、ふと隣を見ると、アルコールにはからっきし弱いくせに、その場になればこれぐらいの台詞をはきそうな相方が、セッセと手仕事をしていた。

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