デュワーズ・ホワイト・ラベル

とあるバーで飲んだスコッチ・ソーダが美味しくて、ベースの銘柄を訊ねたところ【デュワーズ・ホワイト・ラベル】とのことだった。

それ以来、店でもベースの指定がない限り、スコッチ・ソーダのオーダーにはこれを使っている。

恥ずかしいかな、これまで【デュワーズ・ホワイト・ラベル】には偏見を抱いていた。飲まず嫌いという厄介なやつだ。

歳を重ねると、意固地に固まってしまう部分ができてしまう。ただでさえ柔軟性を失ってしまっているのだから、意識的に柔らかくならねば均整が保てないのだが、それが自棄に難しく思われてしまうのだ。

それこそが、私がもっとも反省しなければいけないところなのは、重々承知している。

閑話休題。

自戒の念を込めながら、めぼしい酒を探しだした刹那、2000年初頭に流通していたと言われる【デュワーズ・ホワイト・ラベル】を発見し、飲んでみることにした。

右の現行品と比べ、どことなく垢抜けしないラベルに食指をそそられる。おまけにアルコール度数を見れば43度とある。飲み比べたところ、やはりと言うべきか飲み口がまったく違っていた。

高々3度の差とはいえ “たかが3度、されど3度” の世界だったのである。

それ以外で目に付いたのが、ボトルの注ぎ口の形状で、何やらプラスチック製の物体が詰まっているではないか。

この摩訶不思議な詰め物のせいで、ボトルを傾けた際に中味が出てくるまでに時間的なずれがあり、はじめは注ぎ辛かったのだが、それに慣れてしまえば、至極、使い勝手が良く、特に少量を注ぐときなどには重宝すると言っても良いほどなのだ。

今更ながら、先人の知恵のすばらしさに思いを馳せると共に、ちょっとした懐かしさを味あわせてくれたボトルに感謝しているところである。


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