酒場のオヤジの呟き

『マスターは、好きなことを仕事にしているから羨ましい~』と、よく言われる。おっしゃる通りである。

好きなことを通り越して、ワガママ放題の店なのに、足しげく通ってくださる方々に対しては、まったくもって頭が上がらない。酒はもちろん、飲むことが好きな方々との会話は、私の方が楽しませてもらっているし、その上に代金をいただくのではと、心苦しく思ったりもしている。

ほぼ95%の方々がそうなのであるが、問題なのは、残りの5%の方である。お相手するのは、正直、骨が折れる。疲れもする。気も滅入るし、腹も立つ。それでも、大切なお客様に変わりない。ご来店くださっただけでもありがたい。感謝しなければいけないのだろうが。。。

かねがね【プロの酔っ払い】を自称している身からすれば、滄海の一粟と笑い飛ばすべき事がらに違いない。しかし、残念かな、その境地には程遠いようだ。歳を重ねたお陰で角が取れ、ずいぶん丸くなったとしてもである。

飲み散らかされたテーブルを片付け、汚れたトイレを整え、勢いだけで注文し、飲み残された酒をシンクへ流しながら、寂寥感が沸いている夜。

そんな夜ぐらいは、自分にご褒美をあげてもいいだろう。相方も大目に見てくれるかな?