100円の魔力

行きつけのスーパーで【かぼちゃ】が100円で売られていた。

私は野菜関係の100円均一には、めっぽう弱い。気が付けばかごの中に入っていた。

これが150円だったら、まず買わなかっただろう。かと言って、50円の差額にどんな意味があるのか説明はできない。100円という価格に、根拠のないお得感が沸いてきてしまうだけなのだ。まさしく【100円の魔力】である。

これは、一時期の氾濫を思えば、ずいぶん落ち着いたとはいえ、根強い客層を抱えている巷の100円ショップの基本概念などと、勝手に確信していることだ。100円以外の均一ショップも見かけるが、客層を掴みきれていない状況から考えても【100円の魔力】は存在すると思っている。

閑話休題。

そこで問題なのは、買った物の処遇である。差し迫った使い道もなく手に入れた【かぼちゃ】を前に、しばし腕組みをしてしまった。定番のポタージュは手間がかかりすぎる、煮物は下ごしらえに時間がかかる、思いついたのが【かぼちゃ・サラダ】である。

常々『かぼちゃは蒸した方が美味しい!』などと鼻高々におっしゃる相方。そりゃ、シリコン製の蒸し器をもっているあんたはそうだろうけど、それを借りるのも癪に障る。そこで『私には電子レンジという強い見方があるさ』と、今風にサクッと作ってみた。

しかし、出来上がり、味見をすると、相方の作ったものと代わり映えしない味になっているではないか!

これでは私の沽券にかかわってしまう。そこで、胡桃を砕いて入れ、歯ごたえとコクを加えたところ、それなりの味になってくれたので、今は、ほっと、ひと安心している。