バッテリー交換

めっきり寒くなった。車のバッテリーは寒さには弱い。吾がスマート君もしかり。冬場はスターターの回りが心もとなくなってくる。それでも、昨年の冬は、何とか乗り切ってくれたのだが、流石に、今年は辛過ぎたようである。一昨日からの冷え込みには勝てず、天寿を全うしてしまった。

願わくば、車検月である、来年の10月まで頑張って欲しかったのだが、いささか虫が良すぎたようだ。早速、適合する型番を検索してみると、何と定価が3万円以上もするではないか!それでは、まったく話にならない。かと言って、間に合わせに安価な物で代用しようとしても、痛い目をみるのは承知している。何たって、相手は手のかかるスマート君なのだ。

しかし、近頃の世の中は便利なものである。10分も調べていると定価の1/4の価格で見つかった。それも、送料無料で翌日に届く。物の無い時代を経験してきた世代には、まさしく夢のような世である。

まずは、古いバッテリーの取り外しである。幸いにも、私はバッテリーの位置を知っていたので、すぐさま作業に取り掛かれたのだが、慣れない方なら、バッテリーを探すだけで、かなりの時間を浪費することだろう。宝探しのようなものである。

大抵はエンジンの近くにあるし、リア・エンジンの車ならボンネットにあるので探しやすい。しかし、リア・エンジンのスマート君には、ボンネット自体が存在しない。もちろん、エンジンの周りには、バッテリーの納まりそうな空間は見当たらない。何と、バッテリーは助手席の足元に隠れているのだ。

助手席のフロアー・マットを持ち上げ、発泡スチロールの覆いを外すと、お目当てのバッテリーが出てくる。スマート君の前オーナーは車好きだったようで、あちこちに手が加えられてある。電気関係も、丁寧にアーシングがしてあった。3000回転を過ぎてからの気持ちよいパワーは、これのお陰かもしれないが、バッテリー交換の際には、正直、厄介である。

それでも何とか取り外し、取り付ける前に新旧バッテリーのご対面写真を撮っておいた。純正品と比べると外見も容量も一回り大きな物が付いていたようだ。外見からして高そうである。試しに検索してみたところ、予想通りだった。

不自然な姿勢で15kg以上もあるバッテリーを持ち上げるのは、なかなか厄介だったが、ご無沙汰している筋トレのしっぺ返しだと心に念じながら『えい、やっ!』と、取り外してしまえば、あとは簡単である。アーシングが邪魔になり、ターミナルの取り付けにちょっとだけ手間取ったが、無事に交換完了である。

私と同様、老体の割には元気よく動いてくれるスマート君。何かと驚かせてくれる部分も多いが、決して多くない残された時間も、元気に付き合ってくれると思っている。『頼むよっ!スマート君』